古山勝美さん 【自家製天然酵母のパン ラトリエ テンポ】vol.2

古山:まあお客様にはそんなことは考えずに、美味しいかどうかだけを感じて頂ければいいんですけれど、自然とつきあうっていうのはなかなか根性が必要なもんだなあと実感しますねえ。面白いのは、天然の酵母だけに、焼き上がるパンは毎日少しずつ顔が違います。

商品メニューは旬の材料の都合や季節感を演出するため、毎月定番商品以外はどんどん変わっていくので、お客様にも「前のあのパンがもう一度食べたかったのに!」とご不便をお掛けすることもあるのですが、ぜひ季節のものとの出会いを楽しんで味わっていただければと思います。

fg:なるほど〜 杉や檜という素材も、1つ1つ違っていて、いつも同じに扱うことができない所は同じなんですね。そこを面白いと思える人間修行が必要という(笑) でもそれって、心に余裕を持つってことでもあり、「豊かな暮らし」なのかもしれませんね。

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ーお客様の反応

 

fg:お客様の反応はいかがですか?

古山:まあ、パン屋なので、内装についての感想って聞いてみたことはないですが(笑)、「いい雰囲気ですね」とか「落ち着きますね」と言って頂くことはあります。私達は店頭にいる時間が長いですが、ストレスが少なく気持ちが落ち着く感じがしますから、デザインとしては成功だったと思います。

ーオーナーの想い

古山:地元の杉材・檜材を内装・外装に使っている店舗は、今時は珍しいと思います。杉材を使ってもこういったモダンなデザインができるという実例として、お店を紹介するなどみなさんに活用頂けたら嬉しいです。この店が、自分たちだけの所有物という気持ちは全然なくて、オープンな気持ちですので、ぜひ気軽に立ち寄ってください。・・もちろんパンもご提供しているので、ちょっとだけ気にかけてくださいね(笑)

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自家製天然酵母のパン ラトリエテンポ

浜松市中区蜆塚町のベーカリー。自家製天然酵母を使い、自然のテンポに合わせたパンづくりをしています。

静岡県浜松市中区蜆塚町2−16−5 マンションとも1F
TEL/FAX:053-452-8770
定休日: 日曜日&第1・3月曜日

【インタビューを終えて】
「自然な発酵で」「地産地消で」と考えたら自然に地元の杉材にたどりついたというのは、普段「使おう!使おう!」と声かけしている立場にとっては、ちょっとした発見でした。無理しなくても、立ち止まって考えてみれば、使いたい場面ってあるんですね。また、じっくりと時間を掛けて旨味を引き出すパン作りと長い時間を掛けて木を育てる林業とは何か共通するものがありますね。

もう1つ面白かったのは、「森町のアマノさん」「神久呂の入政さん」と、地名をくっつけて呼ぶ田舎(浜松)の距離感。感覚的に把握できる広さでことたりる地域だけに、「ああ森町のアマノさんね!」と通じてしまうところが面白い。それくらいの規模感、私は大好き&心地よいです。

2014.2.15 インタビュー 袴田・本戸・藤島